困った素材ポリウレタン

部屋の片付けをしていたら、だいぶ前に買ったイヤホンを見つけました。耳にかけるタイプで、使っていると耳が痛くなるため放置していたものです。

手に取るとイヤーパッドがボロボロとくずれました。まるでナウシカの冒頭のシーンのようです。腐海の胞子にやられたのかというほど粉々でした。

なにが起きたのかと思いましたが、すぐに気づきました。あれはポリウレタンだったのです。

ポリウレタンは加水分解をします。水にさらされるのはもちろんですが、空気中の水分とも反応を起こします。そして、加水分解は素材が製造されたときから始まっています。

なので、ポリウレタンが使われたものはたとえ未使用品でも劣化します。

劣化は、ポリウレタンが製造されてから3年ほどで始まります。

ここで注意すべきなのは、製品が作られてた時点から3年ではありません。靴や服などの製品が作られた時点では、すでにポリウレタンの劣化がわずかに進行しているのです。

なので、靴や服を買った時点では、ポリウレタンの劣化が始まって数ヶ月という場合もあります

そして劣化が進むとベタつきやひび割れが起きるようになります。そして10年もたてば処分するしかないような状態になります。

身近なものでポリウレタンが使われているもの
・衣類
・靴底
・バッグ
・家具の塗装

手触りのよい生地はポリウレタンが使われている可能性があります。クッションなど初めは手触りがよくてもやがてベタつきはじめるので、買う場合は注意が必要です。

近ごろではジーンズに使われている場合があります。長く履き続けていたいという人には不向きですね。履き心地はいいのかもしれませんが、あくまで消耗品とわりきるしかありません。